院長の診療ノート
感染性胃腸炎が流行る季節です。

みなさん、こんにちは!
だいぶ風も冷たくなってきましたが、体調を崩されたりしていませんか?

この前お話ししたように寒くなって、感染性胃腸炎の子供さんが増えてきました。ノロウイルス感染症の方もいらっしゃると思います(全員検査している訳ではないので、、、)。
最近、テレビやネットでもいろいろ見たり、聞いたりすることが多いと思いますが、感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症を含む)の方がいらっしゃるお家では、他の家族へうつさないようにするためトイレの消毒や吐物の処理が大切です。気をつけてもらいたいことをいくつか書いてみます。

1、まずはマスク、手袋、エプロンをつける。
まずは自分の身を守ることが大切です。マスクは使い捨てのもので。手袋も使い捨てのビニール、プラスチック、ニトリル等のものにして下さい(軍手は×)。エプロンも使い捨てが望ましいですが、それがなければ消毒、洗濯のすぐ出来るものにして下さい。
2、消毒液を作る。
次亜塩素酸ナトリウムが入っているハイター(ワイドハイターは酵素系漂白剤なのでダメです。)と1Lのペットボトルを使って作ります。
  市販のハイターは5〜6%で、ペットボトルのキャップ1杯で約5mLです。
   ◯衣服やトイレの便座等の消毒には 0.02%
      ペットボトルにハイターをペットボトルのキャップ1杯弱で残り水を足す
   ◯便や吐物が付着した物の消毒には 0.1%
      ペットボトルにハイターをペットボトルのキャップ約4杯で残り水を足す
以上で作ったものを市販のスプレー容器に小分けして使います。最近は市販されているものや、泡スプレーのものもあるようです。自分で使ったことがないのでまだよくわかりませんが、日本製のものであれば大丈夫ではないでしょうか。
どうしても漂白されては困るものやスプレーできないものは、85℃以上1〜2分で感染性が失活するようです。スチームアイロンなどが有効です。

手洗い、うがいもしっかりして、なんとかこの季節を乗り切りましょう!

更新: 2015年12月22日