院長の診療ノート
タミフル耐性インフルエンザウイルス

花粉症の季節ですが、みなさんいかがお過ごしですか?症状の酷い方はまた受診を御検討下さい。

 

さて、今年のインフルエンザは流行の開始が遅かったせいかまだ学級閉鎖になるようなクラスもあるようです。

国立感染症研究所からタミフル耐性インフルエンザウイルスの報告が出されました。A(H1N1)pdm09の1.o%でタミフルに対して耐性を示しています。(2016年3月10日現在http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/2068-flu/flu-dr/

リレンザⓇ、イナビルⓇは大丈夫なようです。今の所大きな問題はなさそうですが、今後どうなっていくのでしょうか。

 

世界の中で日本はタミフルの消費が多い国で、それのおかげで乳幼児のインフルエンザにおける死亡率が低くなっているとの意見もあります。

抗生物質にしろ、抗ウイルス薬にしろ、たくさん使用すれば必ず耐性の問題が出てきます。このいたちごっこが今後も続くと思いますが、人類が先手を取り続けてもらいたいです。

更新: 2016年3月18日