院長の診療ノート
メタボの人には朗報! 漢方の成分で痩せる可能性

連休初日、雨から始りました。ちょっと憂鬱な感じです。

 

今日はメタボリックシンドロームの人及びその予備軍の人に朗報です。

 

「漢方薬の甘草(カンゾウ)の成分が内臓脂肪の炎症・繊維化を抑制する」とのことです。(引用:富山大学 科学技術振興機構 http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160315-2/index.html

甘草の中の「イソリクイリチゲニン」(ILG)という成分がマクロファージに作用して脂肪細胞の炎症や線維化を抑制するとのこと。これ以上お話しすると難しくなりそうです。

簡単に言うと

漢方薬で痩せるかもしれない。

太りにくくなったり、痩せやすくなるかもしれない。

という感じだと思います。

 

ダイエット用漢方薬とも言われている「防風通消散」にも甘草(カンゾウ)は含まれています。効果有りなんでしょうね^^

「防風通消散」の説明には

 

肥満症で便秘がちな人によく用いられ、発汗・利尿・便通作用等により「高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘」、「肥満体質」等を改善します。(by 漢方のツムラ)

 

“痩せる!”とは書いていないですが、肥満体質等の改善という言葉の中には痩せることも含まれているような気がします。

漢方薬が苦くて飲みにくいと感じている人には、薬理作用がしっかり解明されたことにより早くお薬として使えるようになるといいですね。

まだしばらくは漢方薬で頑張るしかないでしょうけど、、、

漢方薬もOTC医薬品になっていますが、飲む量であったり副作用のこともあるので、できれば医師か漢方薬に詳しい薬剤師に相談する方が望ましいかもしれません。

更新: 2016年3月19日